「お客さんに感動を与える選手になりたい」茂木俊介インタビューを公開

5月10日(水)渋谷 TSUTAYA O-EASTで開催の「ROAD TO KNOCK OUT.1」にて、元新日本キックボクシング王者の中尾満と対戦する茂木俊介。若干16歳にして単身タイに渡り、異国のリングで闘う新星のインタビューを公開！

・質のいい練習環境を求めて単身タイへ
・中尾戦は自身の実力を測る試合になる
・お客さんに感動を与える選手になりたい

質のいい練習環境を求めて単身タイへ

-まず、茂木選手は現在タイに住んでいるそうですが、タイに住むようになった経緯を教えてください。

茂木「単純にタイの方が余計なことを考えずに、ムエタイに集中できる環境が整っていると思ったからです。日本で試合をやるとなるとファイトマネーだけでは生活できなくて、アルバイトをしたり他の仕事をしたりしないといけない。それに試合が決まる度にチケットを個人で売らなければいけなくて大変そうじゃないですか。タイはファイトマネーだけで生活が出来て、練習と試合に集中できる環境があるので。」

-タイの方が競技の環境がいいという事ですが、生活は大丈夫なんですか？ひとりで生活しているんですよね？そもそも日本語は通じないですよね？

茂木「偶に日本人選手がジムまで練習に来ることはありますが基本的には日本人は僕だけです。日本語は通じないので、タイ語の本でちょっとずつタイ語を勉強しています。食事はジムの人が作ってくれるので、練習が終わったら選手みんなで食べるという感じです。」

茂木俊介ゲオサムリットジム
※茂木が練習を行うゲーオサムリットジム

練習漬けの生活を送る！

-現在はどのような練習環境なのでしょうか？1週間のスケジュールを教えてください。

茂木「まず朝6時から1時間くらい走ります。その後はミット、サンドバッグ、マススパーリング、補強をして、朝練が終わるのが8時半を過ぎるくらいです。そこからご飯を食べて、午後の練習が始まる15時頃まで休憩します。午後の練習は縄跳びを30分して、ミット、サンドバッグ、マススパーリング、首相撲、ダッシュ、補強などをやって、18時くらいに終わります。月曜日から土曜日はだいたいこんな感じで練習をして、日曜日に体を休めています。」

-練習漬けの毎日なんですね。茂木選手は現在16歳で、同世代は学生をやったりして自由に遊べる時間の多い年代だと思いますが、茂木選手は遊ぶ時間が少なそうですね。日曜の休みは何をしているんですか？

茂木「そうですね。基本的には練習の毎日です。練習が休みの日はジムの外国人選手と買い物にいったり、偶にジムのみんなで遊びにいったりするくらいです。」

茂木俊介ワンマリオ
※写真左はKNOCK OUTに出場したワンマリオ・ゲーオサムリット

-日本語が通じない環境の中、一人で生活するのは大変だと思います。ホームシックになったりしませんか？

茂木「言葉があまり通じませんが、ジムの人達は優しい人ばかりなので特に苦労はしていません。ホームシックになった事は一度もないですが、自分にはまだ小さい弟が2人いて、偶に弟に会いたいなって思うことはあります。」

中尾戦は自分の実力を測る試合になる

-今回は日本での試合になります。茂木選手はタイではもう10戦を超えるプロのキャリアがありますが、日本でプロとして試合をするのは初めてですか？また、日本で試合することに対してはどのように感じているんでしょうか？

茂木「日本でプロの試合をするのは今回が初めてです。現在の自分がどれくらい強いのかよくわからないので、日本人選手と試合をするというのは凄くワクワクします。」

-対戦相手は中尾満選手です。日本でベルトを獲得したこともあるベテラン選手との対戦になりましたが、中尾選手の印象は？

茂木「小学生の頃から中尾選手が後楽園ホールで試合をしていたのをよく見ていました。距離を取って闘うテクニシャンタイプという印象です。」

茂木俊介vs中尾満