”KING”梅野源治のマウスピース 後編 EPOCH高澤さん×梅野源治

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”KING”梅野源治のマウスピース 後編 EPOCH高澤さん×梅野源治

キックボクシングには欠かせないマストアイテムであるマウスピース。あらゆる衝撃から口の中を守り、近年では普段の練習から着用することで、競技力の向上につながる側面まで出てきた。打撃格闘技系のみならず、レスリング、サッカー、ラグビーなど、身体の接触のある、あらゆるコンタクトスポーツでその重要性が認められ、広がりを見せている。今後のマウスピースのさらなる進化の可能性は?前編に引き続き、キックボクシングシーンを引っ張る、日本キックボクシングのトップランナー梅野源治と、オーダーでマウスピース作成を手掛けるEPOCH(エポックステート)の高澤伸和さんにインタビューを行いました。

前編はこちら
”KING”梅野源治のマウスピース 前編 EPOCH高澤さん×梅野源治

KNOCK OUT

梅野源治のマウスピースのこだわり

-前編で、EPOCHのオーダーメイドのマウスピースは、安全性とのバランスを計りながら、選手がよりパフォーマンスを出せるように作成されているとお聞きしました。それでは梅野選手のマウスピースにはどんな特徴があるんでしょうか?

高澤「梅野選手のマウスピースは、前歯の外側の部分を二重構造にして、奥歯の方は比較的薄い形状にしています。」

梅野「僕はとにかくマウスピースは薄くして、呼吸を楽にしたいという希望があって、高澤さんに要望して作って頂いてます。」

-なるほど。やはり3分3R、もしくは3分5Rで激しい攻防が続くキックボクシングでは、呼吸がしやすいよう、薄いマウスピースが求められているという事なんですね。

高澤「選手にもよりますがその傾向はあります。マウスピースが分厚いと違和感が大きくなって、呼吸がし辛いという選手が多い。でも、逆に分厚いほうがいいという選手も一部にはいますよ。奥歯のところに衝撃吸収材を入れているモデルなんだけど、結構分厚いはずなんだけど、全く気にならないって。むしろ少し柔らかくなっていて、ふにゃっと沈む感覚が良くてこれじゃないと駄目だって。」

-そういう風になってるほうがしっかり噛めて力が出るって選手もいるんでしょうか。

高澤「力も出るし、メンタル的なところも大きいんでしょうね。衝撃吸収材が入ってるので、多少打たれても大丈夫だって。」

※前編で解説:エポックのマウスピースには、大学の特許を使用し、衝撃吸収性が従来品の倍のモデルが存在。

デザインはシンプルなものを希望

-選手によって違いが大きいんですね。因みに、プロのリングではマウスピースに絵が入っていたり、カラフルなレインボーカラーなど、凝ったデザインのマウスピースを使用する選手をよく見かけます。梅野さんもマウスピースのデザインにこだわりはあるんでしょうか?

梅野:「デザインで何かつけないかってよく言われるんですけど、僕はいつも透明のデザインです。本当にシンプルな感じのものですね。PHOENIXのロゴ(所属するジム)は入れましたけど。」

高澤:「それも自分から言わなくて、私がPHOENIXのロゴを入れたら?って提案したんです。(笑)。PHOENIXの会長の加藤さんが喜ぶだろって。」

-そうだったんですね(笑)。デザインにこだわらない選手は珍しいんでしょうか?

高澤:「珍しいです。みんなうちでサンプルの写真をみたり、HPページなんかを見て何かしらのデザインの指定をしますから。」

-牙のデザインとかもよく見ますよね。

梅野:「僕はあれが嫌なんですよ。似合わないと思うので。ああいうデザインは、PHOENIXの前口さんみたいな顔つきだったら似合うだろうけど(笑)。もう僕は色が入ってない、シンプルなやつが好きなので。」

前口太尊

高澤:「透明とか色が一色のシンプルなやつね」

梅野:「そうですね。一番シンプルなやつ」

高澤:「だからマウスピースを見せてください。なんて言っても全然おもしろくないんだよ(笑)。」

マウスピース写真

-インタビュー的には、デザインにこだわりがあって、その時の思いなんかで変化していくというものを期待してたんですがあてが外れてしまいました(笑)。

高澤:「まあ、それならちょっと言えないことも知ってるけどなあ。」

梅野:「デザイン的な奴ですか?過去2回ありますね(笑)。」

-凄く気になるところですね(笑)。(残念ながら詳細は語られず)

梅野源治

これからのマウスピース

-現在はエポックのマウスピースを練習から常に着用されているということですが、今後マウスピースが進化するとして、どんなマウスピースがあったらいいなとかはありますか?

梅野:「薄さに関しては、薄ければ薄いほうがいいんですが、もう限界まで薄くして頂いてますし・・・これ以上薄くしたら歯を守れないですよね。」

高澤:「そうですね。内側はある程度薄くても問題ないんだけど、外側の部分は厚さがないと。」

梅野:「あとは、前から気になってたんですが、マウスピースって上の歯は着けるんですけど、なんで下の歯は付けないんでしょう?格闘技始める前はマウスピースは上下に付けるものだと思ってたんですよ。」

高澤:「人の歯の構造なんですが、大体の人の歯は、上の歯が下の歯にかぶさってる。だから上の歯をしっかり覆って保護してあげれば、下の歯も衝撃から保護してあげられる。下の歯が上の歯に被さる受け口の人は逆で、下に付けるので、マウスピースは下の歯だけって人もいます。」

梅野:「たまにあるんですが、斜め下から殴られて、下の歯が唇に当たっちゃたりするので大丈夫なのかなって。」

KNOCK OUT

高澤:「それも上の歯を覆うマウスピースが守ってくれるんだけど、本当は下の歯も付けたほうがいいというのは確かにあるんですよ。でも、それ以上に違和感が大きくなってしまう。既製品で前歯のところだけ上下になってるモデルもありますが、やはりそこがネックになってしまってます。」

梅野:「あと、マウスピースの高さって一定で、歯茎を回ってくるじゃないですか。前歯の後ろだけ短くしたりとかって可能なんでしょうか?」

高澤:「前歯のところが短くしてしまうと、衝撃に対して抑えが効かなくなっちゃって、歯が後ろにいっちゃうんですよ。抑えが効いてないと歯が折れてしまう。短く出来れば違和感もより小さくなるんだけどね。」

-本当に何を優先するかなんですね。マウスピースの軽さであってり、薄さを進化させるととすると、あとはゴムの素材とかそのあたりになるんでしょうか。」

高澤:「そうですね。でもマウスピースの素材は近年でもあまり進化が見られない。もっと柔らかかったり、コストダウン出来たりすれば、よりマウスピースも進化して普及していくと思うんだけど。今は素材も1つ1つ買ってるんだけど、コストダウンと好きな硬さに調整できるように、工場に直接作ってくれって頼んだことがあるんですよ。そしたら、厚さや硬さは調整出来るんだけど、長さが数100m単位になるんだって。1ロットがその長さからだって。それじゃあいらないなって(笑)。でも、これでうまく作れたら硬さも調整出来てマウスピースももっと進化していく可能性はあります。」

梅野:「マウスピースの硬さと言えば、どのマウスピースも硬さって一定のものばかりですよね。かみ合わせの部分だけ柔らかかったりとか、場所によって硬さを変えれたりしたら面白い。」

高澤:「それは面白いかもしれないですね。実はやってみたこともあるんですよ。唇にあたるところなんかは切れてしまう可能性が高いので、出来るだけ柔らかくしたりして。上手くつぎはぎが出来るようになればもっとマウスピースは違和感のないものになっていくと思います。」

梅野:「そこも素材的な問題になってきそうですね。でも、もっとマウスピースが普及して、市場が大きくなっていけば、それこそ数100mの素材も使えるようになるし、そうなれば価格もより安くなっていくでしょうし。」

高澤:「素材も今はアメリカ製ばかりなんだけど、もっと普及して日本でも作られるようになれば、もっと価格も抑えれるるのかもしれないですね。」

-スポーツを安全に楽しむには必要なものなので、もっと広がっていって欲しいですよね。

高澤:「格闘技は自分が好きなので力を入れていますが、サッカーみたいな団体競技でももっと普及していって欲しいです。」

梅野:「格闘技でも、ジムの指導者がマウスピースを作る機会を作ってあげてもいいですよね。指導者がジムで個人個人にあったマウスピースを作る機会を作ってあげれれば、人は集まりますし、練習生にとっても絶対いいですよ。」

-エポックでは出張でマウスピースの作成もされてますよね。

高澤:「そうですね。明日も総合格闘技のジムに出張して、マウスピースの型をとりにいきます。」

EPOCH

-マウスピースの重要性が認知されて、よりスポーツを安全に行う環境が広がっていけばいいですね。最後に高澤さんの、マウスピースに関しての夢を教えてください。」

高澤「キックボクシングや総合格闘技など、国内の格闘技界ではエポックの名前が認知されるようになりました。スポーツの競技力をより発揮出来るようにマウスピースを制作してきて、競技者の人にはエポックで作ったものは違うと言って貰えるようになった。今ここまでこれた訳だから、この先は、格闘技だけってわけじゃないけど、海外から「日本にいいマウスピースがあるらしいぜ」って、試合や観光で日本に来るときにマウスピースを作りたいって言われるようになりたい。会社を大きくしたいって訳じゃなくて、物がいいから使われていく。そうやって品質のいい製品を作成して、マウスピースを普及させていきたいです。」

 

梅野源治
所属:PHOENIX
生年月日1988年12月13日生まれ  東京都出身  B型
身長180cm  スーパーフェザー級
戦績:46戦36勝(18KO)7敗3分
タイトル:ラジャダムナンスタジアム認定ライト級チャンピオン
・日本キックボクシングを引っ張るトップランナー。世界のトップ戦線で戦い続け、2016年10月には、立ち技最高峰のタイトルの1つ、ラジャダムナンスタジアムのタイトルを獲得。名実共に世界のトップに立ち、世界から狙われる立場に。

高澤

高澤伸和
有限会社エポックステート代表取締役
生年月日1959年7月3日生まれ
1977年 水原高等学校 卒業
1979年 東北歯科専門学校
1987年7月から現在 有限会社エポックステート代表取締役
選手のパフォーマンス向上、怪我の予防を目的としたマウスピースを作製。これまでに「KNOCK OUT」に出場する梅野源治、那須川天心をはじめ、アンディサワー、やRENAといった数多くの格闘家にマウスピースを提供している。

有限会社エポックステート公式サイト

エポック

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