”神童”那須川天心と対戦!元ボクシングIBF世界フライ級王者!アムナットの波乱万丈な半生を紹介

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”神童”那須川天心と対戦!元ボクシングIBF世界フライ級王者!アムナットの波乱万丈な半生を紹介

2017年2月12日(日)大田区総合体育館にて開催の「KNOCK OUT vol.1」。デビューから無敗を続け、12月5日の「KNOCK OUT vol.0」ではヒジありデビュー戦にして、ルンピニースタジアム現役王者!軽量級世界最強と呼び声高いワンチャローン・PKセンチャイジムを撃破。年末にはRIZINにてMMAにも挑戦。3日間で2試合という異例のデビュー戦を、パウンドでのKO勝利、関節技で1本勝利という、驚愕の内容で飾った”神童”那須川天心がKNOCK OUTに連続参戦!

進化の止まらない”神童”の対戦相手は、なんと元ボクシングIBF世界フライ級王者のアムナット・ルエンロンに決定!昨年5月の世界王座陥落まで5度の防衛を成功させ、その防衛戦の中には、日本ボクシング界のエース、現世界3階級制覇王者の井岡一翔にキャリア唯一の黒星を付けた試合も含まれる。ボクシングの世界で頂点に上り詰めたアムナット・ルエンロン。その異質すぎるキャリアを振り返りながら紹介していきます。

アムナット・ルエンロン

生まれてすぐ両親に捨てられるハードな幼少時代

アムナットは1979年、タイのチョンブリーに生まれる。生まれてすぐ、実の母親が養育を放棄した為、義母に引き取られた。出生時に実の母親がアムナットの出生登録を行わなかったことと、手足が長く、浅黒い外見から、アフリカ人であると判断され長くタイの国籍が認められず、無国籍で貧しい生活を送っていた。タイ人として認められたのは15歳の頃。育児を放棄した母親と再会し、自分を出産したことをタイの行政に証明して貰い、タイの国籍を取得した。

ムエタイで頂点に!

アムナットがムエタイのキャリアをスタートさせたのは7歳の頃。貧しい生活を変える為にトレーニングに励み、着実に力をつけていくと、19歳の頃にムエタイの殿堂、ルンピニースタジアムでフライ級王者に君臨!蹴りを中心にしたスタイルでムエタイの頂点に上り詰めた。充実したムエタイのキャリアを積む一方、私生活では荒れており、素行不良でムエタイのジムを首に。ムエタイで稼いだ金も減り続け、遂には20代半ばには犯罪に手を染めた。

刑務所で始めたアマチュアボクシングと出会う

犯罪に走ったアムナットであるが、良心の呵責に耐え切れず25歳の頃に自首。裁判が行われ15年の服役刑が下され、刑務所への服役となる。しかし、その刑務所の更生プログラムとして行われていた、アムチュアボクシングに参加することが、後のアムナットの人生を大きく転換させた。

アムナット・ルエンロン

アマチュアボクシングを刑務所で始めたアムナットは、ムエタイで頂点を極めたテクニックを駆使し、直ぐにアマチュアボクシングでも活躍。瞬く間にタイの選手権で優勝し、タイの代表にも選出された。代表に選出されたことに加え、刑務所での生活態度も良かったアムナットは、なんと15年の刑期を、僅か2年半という期間で恩赦された。

アマチュアボクシングで躍進

出所後もアマチュアボクシングを続けたアムナットは、タイで開催される世界的に知名度の高い国際大会、キングスカップを3度優勝。準優勝に終わったキングスカップでは、後に2度のアマチュアボクシング五輪金メダリストに輝く、中国の英雄ゾウ・シミンにも勝利。そして、2008年にタイで行われたアマチュアボクシングの試合では、当時からアマチュアボクシングのエリートとして注目を集めていた、井岡一翔と対戦し勝利。アマチュアボクシング世界大会銅メダルを始め、国際大会で7つの金メダルを獲得するなど、輝かしい実績を残した。

プロボクシングに転向

そして、32歳の頃にプロボクシングに転向。30代という遅いデビューとなったが、アマチュアボクシングで積み重ねた実績は本物で、デビューから無敗の連勝。2014年には、遂にIBF世界フライ級タイトルを賭け、対日本人7勝無敗。強すぎて日本に呼ばれなくなったという逸話を持つ、ロッキー・フエンテスと対戦。長い手足を活かしたアウトボクシングでフエンテスに勝利。タイのボクシング史上最高齢となる34歳で、IBF世界フライ級王者に輝いた。

井岡一翔とIBF世界フライ級タイトルを賭け対戦

2014年5月に初防衛戦で来日。アムナットよりも先にプロボクシングに転向し、2階級で世界を制していた井岡一翔と対戦。世界最速の3階級制覇を狙う井岡一翔を相手に、斜に構え、スタンスをボクシングの常識では考えられない程大きくとる独特な構えから、得意のアウトボクシングを慣行。井岡に距離を詰められると、たすき掛けのような組みから相手を上ずらせ、プッシングでバランス崩すクリンチワークを披露。ムエタイ時代に培った組みの技術で井岡のペースを乱し実力を発揮させず、日本のエースからキャリア唯一の黒星を奪った。

アムナット・ルエンロン

世界のベルトを5度防衛

その後、アムナットはアマチュアボクシング世界王者のマック・ウィリアムス・アロヨ。アマチュアでも対戦した、五輪金メダリストのゾウ・シミン。世界的スーパースターのマニー・パッキャオを輩出した、フィリピンの次世代エース候補とされるジョン・メル・カシメロに勝利。2015年にはタイに豪邸を建築したほか、タイでステータスとも言われる、日本の四駆の新車を購入。タイの刑務所でスタートしたボクシングで大きな成功を収めた。

アムナット・ルエンロン

万里の長城でリズムを狂わされ王者陥落

2016年5月に、IBF世界フライ級タイトルの6度目の防衛戦でカシメロと対戦。この試合もアウトボクシングでリードを奪ったが、過度のオープンスタンスの弱点である小回りの効かなさをつかれ、ロープ際に追い込まれたところでのラッシュでKO負けを喫した。因みにこの試合の計量は万里の長城で行われたが、アムナットはまさかの3キロオーバー。ホテルで確認した体重とあまりに開きがあるということで、さすがにおかしいと抗議し、市内で計量を行うと契約体重で計量クリア。万里の頂上で計量器を設置していた場所が水平になっておらず、最初から秤が傾いていたため、正確に体重が計れないという、思わぬハプニングでリズムを狂わされたという理由もあった。

アマチュアボクシングの五輪プロ解放に伴い、アマチュアボクシングに復帰

プロボクシングの世界王者から陥落したアムナットであったが、リオデジャネイロオリンピックにて、今まで許されていなかった、プロ選手の五輪アマチュアボクシングへの出場が解禁。それを受け、アムナットも五輪出場を目指しアマチュアボクシングに再転向。リミット60kgのライト級で五輪最終予選に出場。プロ時代よりも重い階級で、体格の上回る相手に勝利し続け、見事予選を突破。本戦では2回戦まで進出した。

ムエタイに復帰

そして、2016年12月24日に、タイで行われるメジャームエタイイベント「THAI FIGHT」でムエタイに復帰。62kg契約で、13勝2敗のレコードを持つ新鋭ロシア人選手と対戦。前蹴りとジャブで相手を牽制し、相手の隙をついてシャープなパンチを打ち込み完封勝利。パンチだけではなく、蹴りも交えたムエタイの戦いを見せ、堂々のムエタイ凱旋を果たした。

異色の変遷を辿りKNOCK OUT参戦

アムナットは、ムエタイで頂点を極め、アマチュアボクシングへ転向。アマチュアボクシングで数々のタイトルを獲得し、プロボクシングの世界へ。プロボクシングで世界タイトルを奪取し、再びアマチュアボクシングへ。五輪出場を果たし、キックボクシングで”神童”那須川天心と対戦。

那須川天心vsアムナット・ルエンロン

ムエタイ、アマチュアボクシング、プロボクシングと、ルール、舞台が変わっても結果を出してきたアムナット。ボクシングでは、超一流と言われるクリンチワークと、長い手足を活かした巧みなアウトボクシンで知られる。相手の攻撃を躱しながらジャブを当てる目のいい選手で、ロングレンジから突然の右を当てるのが非常に上手く、このパンチは那須川にとっても初めて経験する危険なもの。

ムエタイのキャリアから、蹴りへの対応も上手く、ロングレンジでアムナットのアウトボクシングに那須川は苦しむ可能性がある。そして、距離が詰まれば、得意のクリンチワークで相手のバランスを崩し、逆に攻撃を当てて安全地帯に脱出する、非常に攻略が難しい相手。ムエタイとボクシングの技術を融合させ、どちらのリングでも頂点に上り詰めた強敵を相手に、那須川がどのような戦いを見せてくれるのか。那須川は先日行われた会見で、「相手はボクサーなので、絶対にパンチでの打ち合いのほうが面白くなると思うので、パンチ中心で打ち合います。」と堂々のコメント。非常に興味深い一戦です!

2.12「KNOCK OUT vol.1」のチケットは、各種プレイガイドにて好評発売中です!無敗の”神童”那須川天心と、”第19代IBF世界フライ級王者”アムナット・ルエンロンの試合をぜひ会場で!良い席の確保はお早めに!

KNOCK OUT vol.1

 

「KNOCK OUT vol.1」
日時 2017年2月12日(日)
開場16:00 開始17:00
会場 大田区総合体育館

チケットぴあ
https://goo.gl/uNwlyA
ローソンチケット
https://goo.gl/c8jPvd

イベント概要
http://www.knockout.co.jp/event/knock-out-vol-1/