”褐色のナルシスト”健太vs”RISING BOM”引藤伸哉を石井宏樹さんが振り返り解説!「健太の上手さはヒジとパンチの使い分け」

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”褐色のナルシスト”健太vs”RISING BOM”引藤伸哉を石井宏樹さんが振り返り解説!「健太の上手さはヒジとパンチの使い分け」

KNOCK OUTの解説者を務める、元ラジャダムナン・スタジアム認定スーパーライト級王者、石井宏樹さんが、「KNOCK OUT vol.1」の全試合を分析!第4回は、第3試合の”RISING BOM”引藤伸哉vs”褐色のナルシスト”健太を石井さんが振り返り。

1R

引藤はボディを意識させてからのハイを狙っていた

-序盤は引藤選手(以下敬称略)が蹴りを主体とし、健太はフェイントをかけながら飛び込んでパンチを狙う展開となりました。引藤は上背があり、手足も長いのでリーチ差はかなりあるように感じます。この体系で蹴りを主体とする選手の懐に入るのはやはり難しい?

石井「リーチを活かして戦う引藤に対して健太がスピードのある踏み込みでパンチから蹴りがよく当たっています。引藤は、距離を取りながら戦いたいですが健太のパンチに少しプレッシャーを感じてる様子ですね。自分より背の高い選手に前蹴りや長いミドルキックを打たれるとやりづらさはありますが、健太の戦いを見ていると、これまでのキャリアからやりづらさは感じて来ませんね。」

引藤伸哉

2R

-引藤は蹴りに加え、健太のパンチに合わせたヒジ、遠い距離からのボディーストレートなど、試合のペースを上げて健太を攻めます。引藤は判定というよりもKO狙いの意識が強かったんでしょうか。

石井「KOに飢える二人から必ず倒すという気持ちがすでに伝わって来ています。引藤は、2Rに入り健太のパンチのプレッシャーから更に距離を意識して戦っていますので、健太は1Rに比べ少し入りづらくなっていますね。引藤のタイミングの良いボディーストレートや膝が入っていました。お腹に意識させてからハイキックや肘で倒す組み立てを作っています。」

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3R

引藤はボディを貰ってから疲れが見え始める

-引藤は手数が少し減り、健太に懐に入られ、組みで凌ぐシーンが増えてきました。これは疲れなんでしょうか。

石井「3R始めは引藤が前蹴りを出しながら、そして前蹴りのフェイントからの攻撃と上手く距離を使いながら戦っていましたが、中盤に健太のボディーをもらってから引藤は口が開き始め少し疲れて来た様子ですね。後半は健太のエンジンがかかってきました。」

4R

-引藤の蹴りが止まり、健太がパンチとヒジで攻める展開となりました。試合中に疲れがたまると、パンチより蹴りが出しづらくなるんでしょうか?

石井「4R目からは、お互いスタミナの勝負です!スタミナの差が出始めるラウンドですね。疲れが出ると蹴りは出しづらくなりますし、ガードも下がりやすいです。少し疲れが見える引藤は、序盤から狙っていたハイキックも顔に届かなくなってきています。」

-健太の縦ヒジで引藤は出血。これも第2試合の小笠原vs波賀と同じく縦ヒジ?

石井「引藤の出血は3R終了時点で切れています。3R終了間際の組みの展開からの離れ側でもらった健太の右肘によるものでしょう。4Rから健太は、小笠原同様に入って来るのに合わせて右の縦肘(利き腕)を上手く使っています。この立て肘によりもう一箇所切れて二箇所切れてしまっています。ドクターチェックが入り、その後の引藤の怒涛の攻撃は流石でした。」

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5R

健太の上手さはヒジとパンチ、キックの使い分け

-試合は完全な健太ペースとなり、ヒジ打ちの連打で引藤の顔面を切り裂いていきます。健太のヒジの連打は技術的にはどういう打ち方をしているんでしょうか。

石井「5Rに入り完全に健太のリズムになりました。健太は、肘でKOを狙いに行ってますね。肘打ちだけではなくパンチ、蹴りとしっかり距離を使い分けています。肘打ちも下からカチ上げる縦肘だけではなく、上から打ち下ろす肘や平行に打つ肘も左右上手に使っていますね。攻撃しながら相手を良く見ていますので引藤の返しの肘もしっかり避けられています。」

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勝者 健太 5R TKO

-健太がヒジの怖さを見せてのTKO勝利となりました。中盤までは引藤ペースにも見えましたが、この勝利を引き寄せた健太の勝因は?

石井「スタミナの差もありましたが、健太は中盤から相手が嫌がる事を探しながら手数を増やしています。引藤のカットから肘で行くと決めたのでしょう!そこで、肘だけで行かずパンチ蹴りと使い分けながら肘を当てに行ってますので引藤は後半攻撃よりも防御の方に意識が行ってしまいました。」

-逆に引藤の敗因は?

石井「序盤に出していたフェイントが中盤から減ってきていましたね。正直に入ってしまっているので健太は肘打ちを合わせやすいです。最後の健太の肘の連打の時も防御だけになってしまっているので組んで首相撲に持って行った方が良かったですね。」

健太の肌はツルツルで綺麗だった。今後はさらなる肉体美に期待!

-健太は“褐色のナルシスト”と称される、黒光りする肉体ではなく、脱毛のため、日焼けサロンを封印したちょっと日焼けしたくらいの肌色で登場しました。今回の健太の肌色を見て石井さんの感想は?

石井「リング下から真近で見させていただきましたが、お肌がツルツルで美白という印象でした(笑)」

健太

-キックボクサーには、試合前に必ず日焼けサロンで肌を焼くという選手が複数いますが、これはどういった意図なんでしょう?

石井「まずは、黒い方が強そうという所から入るのではないでしょうか。白いと攻撃の痕が目立つなど色々な意図があると思いますが、試合に勝つ為に自分を奮い立たせる行動です。試合前に肌を焼く選手は、勝つ為のルーティンの一つです。」

-最後に、今後のKNOCK OUTで健太に期待したい試合は?

石井「ウェルター級日本トップという称号を得た今、世界中のトップ選手と戦い最高の褐色の肌を手に入れた健太の筋肉ポーズをKNOCK OUTのリングで見たいです。」

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石井宏樹

1979年生まれ。東京都目黒区出身。、元ラジャダムナン・スーパーライト級王者。元新日本キックライト級王者。ムエタイの殿堂ラジャダムナン・スタジアムのベルトを獲得。それまでに同タイトルを獲得した選手が誰一人成し遂げることが出来なかったタイトル防衛を外国人として初めて成功した。引退後は小野寺力が代表を務めるRIKIXにてトレーナーを務め後身の指導に励む。

4月1日(土)大田区総合体育館で開催の「KNOCK OUT vol.2」。チケットは各種プレイガイドにて好評発売中です!良い席の確保はお早めに!

KNOCK OUT

KNOCK OUT vol.2
日時 2017年4月1日(土)
開場16:00 開始17:00
会場 大田区総合体育館
チケットぴあ https://goo.gl/u2IHC0
ローソンチケット https://goo.gl/pDV0qL

イベント概要
http://www.knockout.co.jp/event/knock-out-vol-2/