「梅野源治の強さを距離の支配力」梅野vsワンマリオを石井さんが分析!

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「梅野源治の強さを距離の支配力」梅野vsワンマリオを石井さんが分析!

KNOCK OUTの解説者を務める、元ラジャダムナン・スタジアム認定スーパーライト級王者、石井宏樹さんが、「KNOCK OUT vol.1」の全試合を分析!最終となる第7回は”KING”梅野源治vs”アバンサール”ワンマリオ・ゲーオサムリットを振り返り!

・梅野はジャブや前蹴りで距離を支配していった
・強豪同士の闘いではヒジを当てるまでの攻防がある
・4.1のロートレック戦は一瞬の隙で勝負が決まる試合

 

梅野は序盤から距離を支配していた

1R

-梅野選手(以下敬称略)がリングの中央を取り、ワンマリオをロープに詰めて一方的に攻撃を続けていきます。ワンマリオはプレッシャーを浴びて手数が出ませんが、なぜ梅野はここまで試合を掌握出来ているのでしょうか?

梅野「リーチで勝る梅野が左ジャブを出しながら常に自分の距離で戦っています。この左ジャブは、当てると言うよりも左を出しながらプレッシャーを与え相手がどう来ても対処できるように出すジャブです。梅野が戦いやすい距離を保つ為にいつもやっている行動です!これがある為にワンマリオは、なかなか入って行けずこのラウンドはほぼ梅野の攻撃に前蹴りを合わせるぐらいしかできていませんね。」

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2R

-梅野は時折、ワンマリオの前足のモモに、正面から前蹴りを浴びせます。これはどういった効果があるんでしょう?

石井「この前蹴りも1Rの左ジャブ同様自分が戦いやすい距離を保つ為に出す前蹴りです。お腹に前蹴りを打つと掴まれたり裁かれたりするリスクがある為、最短で出せる太もも部分を狙っています。」

-このラウンドは組みの展開が増えました。これはワンマリオがパンチの距離で詰まってのクリンチのように見えますが、何か狙いがあったんでしょうか。梅野の離れ際のテクニックも光りますね。

石井「梅野が距離を取りながら1Rより手数が増えて来た分、接近戦が多くなってきました。ワンマリオは、パンチで入りリズムを作って行きたいのですが梅野が上手に距離を潰して組みの展開に持って行っていますのでコンビネーションが出せていません。そして、梅野は必ず離れ際にワンマリオの鼻を塞いで呼吸をし辛くしています。これは、タイ人がよくやるテクニックですね。やられる方は、とてもスタミナを消耗します。」

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梅野がカットを奪ったのは縦ヒジのカウンター

3R

-梅野がワンマリオの出鼻にヒジのカウンターを狙います。試合後に「相手が予想以上に出てこなくて、ヒジを狙いすぎたのは反省」とコメントしていましたが、この試合で梅野はヒジをどのように使っていたんでしょう。

石井「梅野は、2Rの近距離の攻防で距離を掴んだのか3Rに入り肘の回数が増えましたね。序盤はワンマリオから出て来ないので梅野はローキックで下に意識させてから肘を狙って行きますが、この段階ではワンマリオは見えています。ラウンド中盤からワンマリオが少しづつ前に出始めて来たので梅野は下がりながらの攻撃にチェンジしミドルを合わせながらカウンターの肘を狙いに行っています。このように、その時の状況に応じて肘を出して行かなければ、なかなか当たる技ではありません。KNOCKOUTでは、肘で決まる事が多く簡単に当たる印象がありますが、相手が強ければ強いほど肘を当てる為に試合中やらなければいけない事がたくさんあるんです。」

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-梅野選手がワンマリオからカットを奪います。これはどの攻撃でしょうか?

石井「残り1分頃に梅野が下がりながら合わせた右の縦肘がカウンターで入っています。これによりワンマリオの右眉部分が切れています。」

4R

-ワンマリオが前に出る圧力を強めて、この試合ワンマリオからの唯一のクリーンヒットを奪います。このラウンドのワンマリオはどのような戦い方をしていたんでしょう。

石井「このラウンドで勝負を賭けに来たワンマリオは更に前に出て来ています。今までのラウンドより蹴られても強引に入って行き梅野にプレッシャーを与えています。終盤に梅野の左ジャブの戻しが甘かった所にワンマリオが試合前半から当てたかった強烈な右フックが当たりましたね。」

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5R

-梅野が前進してくるワンマリオを、バックステップを用いながら、蹴りとパンチでいなしていきます。ワンマリオはなぜ梅野を捉えられなかったんでしょうか。

石井「ワンマリオとしては、打ち合ってくれればチャンスはありましたが梅野は距離があればミドルキック、パンチの距離では組みに行く作戦でリズムに乗せてくれません。梅野も4R終盤のパンチに危険を感じたのか、そこまで自分から行きませんでしたね。」

勝者 5R 判定 梅野源治

梅野源治

梅野の強さは距離の支配力

-梅野がワンサイドゲームで完封勝利。攻撃のタイミングや強弱の付け方。足の運びなど色々な要素があると思いますが、梅野のこの試合で一番良かった点はどこでしょう?

石井「猛牛のように向かって来るワンマリオを闘牛士のように上手く裁き完封した梅野の武器は、距離の支配力です!勝つ為に今この距離で何をしなければいけないのかを瞬時に判断できゲームの組み立ても上手に出来ています。ラジャダムナンスタジアムの王者の風格が出ていますね。」

-ワンマリオはブルファイターと言われていましたが、あまり前に出ることは出来ませんでした。なぜ持ち味を発揮できなかったのでしょう?

石井「完全に梅野選手に距離を支配されてしまいました!日本人がタイのトップ選手とやった時によく見かける光景です。実際に自分も若い頃に経験があります。しかし、そうやって負けた選手は何故入れなかったのかを考えて練習すれば必ず強くなります!!ワンマリオもこれからが楽しみですね。」

-ワンマリオのトランクスに片仮名で「ワンマリオ」と大きく書かれていたのが気になりました。日本滞在中は、石井さんのPODキャストで相方を務める、柳瀬さんがアテンドしていたそうですが、何故かは聞いていますか?

石井「もちろん聞いております。それは、PODキャストでもお話していますので是非聞いてください。トランクスに『ワンマリオ』と書いてしまうくらい日本を愛してくれている可愛い選手です(笑)」

-梅野の次戦はタイの超強豪、ロートレックが相手となりました。この試合を石井さんはどう見ているのでしょう?

石井「ワンマリオと同じように至近距離を好む選手で、タイではトップクラスの本物です。前回のように上手くは距離を支配させてくれないでしょう。至近距離での一瞬の油断が命取りとなる、とても緊張感のある試合ですね。リスクを負ってでも前に出ると言う”KING”梅野が、”鉄車輪”と言われてるほど屈強な体でパンチと肘で倒しに来るロートレックを倒す事ができるか!?王者防衛を控える梅野はこの試合に必ず勝って弾みをつけたいですね。」

梅野源治

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KNOCK OUT

KNOCK OUT vol.2
日時 2017年4月1日(土)
開場16:00 開始17:00
会場 大田区総合体育館
チケットぴあ https://goo.gl/u2IHC0
ローソンチケット https://goo.gl/pDV0qL

イベント概要
http://www.knockout.co.jp/event/knock-out-vol-2/