“蹴女伝道者”田嶋はるロングインタビュー 「完全燃焼へ向けて、そして愛三戦のリング外の気になるポイント」10.4後楽園ホール

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“蹴女伝道者”田嶋はるロングインタビュー 「完全燃焼へ向けて、そして愛三戦のリング外の気になるポイント」10.4後楽園ホール

田嶋はる

——2017年5月10日の前試合「ROAD TO KNOCK OUT.1」での小林愛三との激戦は、初のKNOCK OUT女子試合、美女対決、しかも肘打ち有効、首相撲無制限(※1)のフルルールで行われたこともあり高い評判を得ました。

どうしょうもない試合でした!

——メインで宮元啓介の衝撃KO勝利などありながらも、男女の枠を超え、あの夜のベストバウトの声さえ上がる好試合ながら「どうしようもない」とは?

KNOCK OUTの大会で女子初、しかも肘ありという、希望通りのルールだったんですが、何ひとつやりたかった事ができませんでした。それが悔しくて悔しくて……皆さんに良く言っていただくのは嬉しいんですけど、自分の中ではぜんぜん良い試合ではないです。

——「やりたいこと」とは、何だったのでしょう?

相手に何もさせずに圧倒することです。

——10年以上の田嶋選手のキャリア(プロデビューは2007年3月31日でプロ22戦)の中で、それができた理想の試合はありましたか?

自分の理想とする試合にはまだまだ全然及びませんが、今までの試合の中で強いて挙げるのなら、世界タイトルマッチのドゥワンダーウノーイ・ルーククロンタン戦(2015年5月31日、5RKO勝利で戴冠/※2)ですね。気持ちと身体が合致した最高のコンディションと結果でした。

田嶋はる

——前試合、小林戦の判定1-1のドローという裁定には不服は?

不服はありません。勝ちでもなく負けでもなく「そうだろうなー」と思いました。それと同時に「再戦もあるかも」って思いもありました。

——田嶋選手の自己反省はともかく、試合内容の高評価もあり、待望されていた(※3)KNOCK OUT本戦でのダイレクトリマッチとなりました。

本当にありがたいですし、感謝しかありません! だからこそ最高の試合をすることで恩返しさせていただきます!

——どんな試合になるでしょう?

手の内はお互い解っているので、だからこその良い試合にしたいです。

——田嶋選手の言われる「良い試合」の定義とは?

KOに尽きます!

田嶋はる

——試合の主義に関して「つまらない試合で判定勝利するなら派手な倒しあいのKO負けでお客さんが湧いた方がいい」という暴論もあります。もちろん名勝負は、競技者が勝利を求めるせめぎあいの中で生まれることは承知の上でいかがでしょう?

お客さんが見て面白い試合をしてこそプロだと思っています。なので、湧かない試合をするくらいなら、KO負けだとしても盛り上がってくれた方が嬉しいです。

——また、女子の試合で肘打ちがあるということは、顔面の裂傷や鼻骨の骨折など大怪我のリスクが高い危険な武器の打ち合いでもあり、改めてそこに躊躇はありませんか?

躊躇があるのなら、最初からこのルールで試合はしません。斬られるかもしれない緊張感と、何が起こるかわからない近距離での攻防が、このルールの何よりの魅力だと思っています。もちろんディフェンスには気を付けていますが、向こうの肘が当たるということは、こっちの肘も届く距離ということなので、どんなに顔面が斬り裂かれようとすぐに打ち返して斬り返します!

——肘打ちや首相撲無制限のルールに対するただならぬこだわりを感じます。

東京で試合をしている頃から、肘打ちあり首相撲無制限のルールを希望していましたが、私が上がっていた大会の規定ルールと合わず、結局、自分の望む試合をすることは叶いませんでした。なので、今、こうして復帰して試合をしているのも、このルールでできるからなんです。

——美しいルックスと華麗な攻防、確かな実力で女子キックボクシング界のエースとして業界をけん引しながら突然引退は、怪我などが主因ではなかった?

身体は、今も昔もガタガタです(笑)。ルール問題だけではなく、慢性の怪我、高まらないモチベーション、ズレのある周りの環境などネガティブな要素が揃い、引退することにしました。

——そして、約4年半の年月を経て希望ルールでの試合が可能となり、2014年5月18日に沖縄で“天才ムエタイ少女” 伊藤紗弥を相手に肘打ちありで電撃復帰勝利されたわけですね。

沖縄に移住し、キックボクシングの楽しさを再認識しました。そして、やり残した事があるままで終わりにしたくないという思いで復帰を決めました。その時に二つの目標を掲げました。ひとつ目は、タイ人との試合。ふたつ目は、世界のベルトを獲る。これを同時に達成できたのも、沖縄にいたからこそ、この仲間とこのチームがあったからだと思います。

——過去の資料を拝見するとこの際は「限定1年の特別復帰」とのことで、実際、そこからの約1年間、WPMF日本女子アトム級王座、WPMF世界女子ミニフライ級王座を獲得し、理想のファイターズロードを駆け抜けたられように思えます。それでいながら1年以上が過ぎて、ルールは希望通りとはいえタイトルマッチでもなく小林戦を受けられたのは何故?

KNOCK OUTという理想のプロモーションができたことが何よりも大きいです。肘あり、首相撲無制限の私が望むルールでの試合で、尚且つ、ここまで広報活動や演出効果などしっかりしてくれて、好試合がたくさん生まれるKNOCK OUTに出たいという気持ちが強かったからです。

田嶋はる

——小林戦では、どうしても気になるリング外のポイントがありました。在京時、田嶋選手の師匠だった牧裕三(※4)会長は、現在、ネクストレベル渋谷で小林選手の指導者でもあります。もちろん相手のメインセコンドをされていましたが、そのあたりの胸中いかがでしょう?

最初は少し複雑でした。プロキックボクサー、田嶋はるを作ったのは、間違いなく牧さんす。ですが、田嶋はるを強くしたのは、砂辺さん(※5)です。牧さんの最高傑作でもある小林選手を倒して、今の田嶋はるが一番強いということを証明したいと思っています。

——現在の指導者とチームへの信頼は、よく判りました。しかし、冷静に分析すれば、女子選手のスパーリングパートナーの充実など東京時代の方が良かった面もあったのでは?

うちに女子のプロ選手は、坂本優だけしかいませんし、時々は他のジムに出稽古に行かせてもらっていますが、それで十分ではないかもしれません。ですが、だからこそ、頭を使って工夫し、練習方法や戦略を緻密に練ります。砂辺さんがたくさんの知恵や練習方法などを与えてくれるので、東京にいた頃よりも強くなっていると思います。

——MMA日本軽量級の代表格でありパンクラス三階級制覇王者の砂辺選手は、ずっと沖縄在住で自ら主宰するジムに所属しながら結果を出し続けておられるだけに最高のトレーナーであるかもしれません。

はい、安心して全幅の信頼を寄せられます!

田嶋はる

——そんな田嶋選手とチームはどこを目指しているのでしょう?

今は、新たなベルトが欲しいわけでも、やりたい相手がいるわけでもありません。ただ、KNOCK OUTの舞台で完全燃焼すること、それが私の最大の目標です!

※1 肘打ち有効、首相撲無制限 キックボクシング元来のルールであるこのルールは、女子キックボクシング界では、ほぼ採用されることがなく、ムエタイの女子試合などごく一部に限られる。現在のKNOCK OUTルールにおいても女子選手の肘打ちの有無は、両選手の同意があった場合のみに限られている。

※2 ドゥワンダーウノーイ・ルーククロンタン戦 2015年5月31日、沖縄格闘技史上最大の規模で行われた沖縄コンベンションセンター展示棟興行「TENKAICHI 76」のメインイベント、WPMF世界女子ミニフライ級タイトルマッチでドゥワンダーウノーイに挑んだ田嶋は、終始積極果敢なアタックをかけ、最終回5R、強烈な肘打ちの連打で王者を失神させる壮絶なKO劇でベルトを奪取した。

※3 待望されていた 田嶋は、最初の小林戦前のインタビューでKNOCK OUT本戦出場を強く希望していた。http://www.knockout.co.jp/news/interview/20170501_3153/

※4 牧裕三 洗練されたムエタイテクニックと斬れ味抜群の肘打ちでJ-NETWORK軽量級エースとして活躍した元J-NETWORKバンタム級王者。現在、小林愛三が所属するNEXTLEVEL渋谷ジム会長を務め、後進の育成に励んでいる。ちなみに小林の本名は「小林愛実」だが、師匠である牧裕三の名前を一文字受け継ぐ形で「愛三」となった。

※5 砂辺さん reversaL Gym OKINAWA CROSS×LINE代表で、ストロー級キング・オブ・パンクラシストの砂辺光久。パンクラスでは、フライ級及びスーパーフライ級王座も獲得しており、初代三階級制覇王者。2011年より15連勝中の日本MMA最軽量級を代表するファイター。沖縄在住にこだわり現在も活躍している。

田嶋はるのプロフィール

リングネーム:田嶋 はる
フリガナ:タジマ ハル
所属:アクティブJ三軒茶屋ジム/reversaL Gym OKINAWA CROSS×LINE
生年月日:1983年10月5日
出身地;埼玉県小川町
身長:160cm
戦型:オーソドックス
戦績:22戦18勝(4KO)3敗1分
ステータス:元WPMF世界女子ミニフライ級王者、元WPMF日本女子アトム級王者、元J-GIRLSミニフライ級王者
ブログ:http://blog.livedoor.jp/kayo1005
Facebook:https://www.facebook.com/tajima.haru1005
Twitter:https://twitter.com/tajimaharu_1005

 

チケットは好評発売中!

後楽園ホールにて開催いたします、10.4「KNOCK OUT vol.5」のチケットは各種プレイガイドにて好評発売中です!

KNOCK OUT キックボクシング

対戦カードはこちら
http://www.knockout.co.jp/event/4036/

◆日時  2017年10月4日(水)  開場18:00  開始19:00
◆会場  後楽園ホール
◆住所  〒112‐0004 東京都文京区後楽1−3−61 TEL:03-5800-9999
◆アクセス JR総武線・都営地下鉄三田線「水道橋駅」、
地下鉄丸ノ内線・南北線「後楽園駅」から徒歩4分
https://www.tokyo-dome.co.jp/hall/
◆主催  株式会社キックスロード
◆協力  株式会社RIKIX 株式会社ブシロード
◆協賛  ダイヤモンドブログ AINEXX
◆入場料金 (消費税込み)
SRS   ¥15,000(当日¥15,500)
RS     ¥10,000(当日¥10,500)
S     ¥7,000 (当日¥7,500)
A     ¥5,000 (当日¥5,500)
立見     ¥3,000 (当日のみ)

◆チケット発売所
チケットぴあ                             0570-02-9999(Pコード)
https://goo.gl/Y6UUcR
ぴあカウンター、サークルKサンクス各店、セブンイレブン各店

ローソンチケット       0570-000-777(Lコード)
https://goo.gl/Gj6R4D
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